家を構成する、
部屋を取り囲む壁。
この壁が健康的で、
もし「呼吸」ができたら。
多くの時間を
きれいな空気で過ごせるはずです。
それを、昔から日本家屋は
実現させてきました。
たとえば、蔵。
長いあいだ、
蔵に保管されたものを守るには、
湿気や乾燥の調整が必要。
今ならセンサーを使った
調整ができますが、
それと同じことを
日本の壁は行ってきました。
その壁とは、
漆喰です。
1年を通して、湿度を調整し、
人にも空気にも家にも
ちょうどいい状態に
保つことができるのが漆喰の壁。
家や物にとっての大敵は、
とにかく湿度。
水分はカビの発生の原因になり、
人にとってもいいことはありません。
乾燥させることがとにかく大事。
一時期、住宅は
熱効率を高めるために、
密閉度を高めてきました。
そのため、お湯を沸かしたり、
エアコンを使うことで
結露になり、
壁や窓がびっしょり
濡れてしまう家が
どんどん生産されました。
今はその対策として、
24時間換気システムを
義務付けられていますが、
そもそも換気性がよく、
そこに漆喰を使っている家であれば、
結露の問題は起きません。
なぜ、漆喰の壁は
湿度の調整が
できるのでしょうか。
その秘密は、
原料である消石灰にあります。
消石灰は、時間をかけて
石灰石に戻ります。
その時間はなんと100年以上。
その長い時間をかけて、
ゆっくり呼吸をしているのです。
二酸化炭素を吸収し、
少しずつ固まっていくのです。
同時に、水分を保持し、
放出するという機能を兼ね備え、
部屋の空気を健康に保つのです。
一時期問題となっていた、
ホルムアルデヒドでさえ吸着し、
再放出しないのですから、
万能性の高い質材と言えるでしょう。
消石灰はサンゴが作る石灰石を焼き、
水を加えることでできます。
この消石灰に糊を加え、
水で練ると漆喰になります。
古くは5000年ほど前、
ピラミッドのころから使われ、
日本では武家屋敷などで
使われていた漆喰。
人が快適に過ごし、
不快指数を減らし、
安眠をもたらすという漆喰は、
高級建材であったのかもしれません。
弱点は施工の難しさやヒビですが、
サカンリスタの施工は
漆喰を知り尽くした浜井装建の職人技で
完璧に仕上げられます。
大人、子供、どちらの健康も守る
漆喰壁のリフォームは、
古くて新しい
最高のリフォーム案となるでしょう。